こんにちは。
休日の神田神保町。
ご存じの通り、神保町交差点から四方に広がるように表通り沿いに大小多くの書店が立ち並んでいます。
この日も古書店街を中心に人の波。
(※写真は、タップもしくはクリックで拡大します)
路地を一本入ると、またそのにぎやかさとは異なる雰囲気の風景。
さまざまなジャンルの飲食店もありつつ、レトロな街並みや古き良き純喫茶も点在しています。
東京のど真ん中である千代田区といえど、神田界隈はこのような古き良き街並みやお店などがあって良いですよね。
今回は御茶ノ水方面にてロシア料理を頂いてから、コーヒーを飲みにこのあたりまでやってきました。
神保町界隈は老舗の喫茶店から新しめのカフェまでが立ち並ぶカフェの激戦区でもあります。
ただ、激戦という言葉が似合わないほど、どちらのカフェも個性的であり戦とは程遠い居心地の良いお店ばかり。
どこに入ろうかと思案しながら歩いていると、書泉グランデと小宮山書店の脇に一件雰囲気の良さそうな喫茶店を発見。
お店の名前は、神田伯剌西爾。
「伯剌西爾」と書いて、「ぶらじる」と読む。
自家焙煎珈琲専門店とあり、楽しみと期待がふくらみます。
神田神保町「自家焙煎珈琲 神田伯剌西爾」の地図はこちら。
食後でしたので、苦みの強いガツンと目の覚めるようなコーヒーが飲みたいところ。
お店は階段を下りて、地下にあります。
早速行ってみましょう!
お店に入ると、店員さんが声をかけてくれます。
禁煙席と喫煙席に分かれていて、実質分煙のお店ですね。
ちなみに、喫煙は入って左側、禁煙は入って右側というように分かれます。
禁煙席に案内してもらい、右の奥の部屋へ。
四人がけのテーブル席がいくつかあり、入った時には二人組のお客さんがいるだけの静かな空間でした。
実は、その後にはなぜか立て続けにお客さんが来て、満席になってしまいまして一杯飲んですぐ退散したのですが(笑)
メニューは一杯500円台のコーヒーが中心で、ケーキセットなどもあります。
セットにすると若干お得感あります。
今回は食後でしたので食べませんでしたが、コニャックショコラというケーキが美味しそうでした。
さて、どれを注文しようかと考えて、初回でしたので一番左上の「神田ぶれんど」を。
濃く苦く甘い自信の一品というキャッチフレーズに惹かれました。
目の覚めるような苦い一杯をお願いします!
店内の雰囲気。
若干暗めな照明ですが、それが空間全体に落ち着きをもたらしていて良い。
お店の内部はかなり年季の入った感じですが、木のテーブルや椅子、壁の感じからかなり温かみを感じますね。
実はですが、禁煙席に座ったものの、喫煙側から漂ってくるタバコの香りを若干感じまして。
地下にありますし、エリアは区切られているものの仕切りのようなものはなく。
ただ、私にとっては逆に良いポイントだったのです。
昔の喫茶店といえばタバコを吸いながらコーヒーを飲む方々が多く、必然的にタバコの煙がもくもく。
今はかなり喫煙される方も減ってきましたし、喫煙スペースも徐々に限られつつありますので、逆に懐かしさが喚起されました。
古き良き時代の喫茶店、これはこれでアリだなあ。
幸せな一杯の珈琲、神田ぶれんど。
若干小ぶりなカップに漆黒のコーヒーが注がれています。
まずは熱いうちにひとすすり。
ひと口含んだ瞬間、期待を裏切らない濃厚さとコク、苦味の強い風味を強く感じる目の覚めるような一杯です。
後味も悪くなく、苦味がとても心地良い。
食後のリラックスタイムにはちょうど良かったです。
コーヒーは温度の変化や時間の経過とともに少しずつ味わいが変わるのですが、良い意味で酸味があまり出て来ず最後までコクと苦みを楽しめました。
この苦味であれば、スイーツとの相性も良さそうです。
至福の一杯を楽しんでいる間に徐々に席が埋まってしまい、長居するわけにもいかず。
二杯目を注文しようか悩みながらも結局席を立つことに。
そんな感じで最後は若干慌ただしくはなったものの、楽しんでいる間は少しだけ時が止まっていたかのような気分になりました。
この後には別の場所に出かけたのですが、その活力となった一杯でした。
近年、純喫茶というカテゴリーがにわかに注目を浴び、またレトロなものへの関心も徐々に増してきているこの頃。
原点にかえって、美味しいコーヒーをゆっくりと楽しむのもなかなか良いですね。
珈琲とともにゆっくり時の過ぎるのを感じる、これ以上の贅沢はありません。
ごちそうさまでした。
a.ito
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